●初期のオフ会

2000年発売、日産の新型車「X-TRAIL」のオフ会開始は
もう14年前にさかのぼるのですね。

購入時の値引きや、不具合、使い勝手等の情報交換を
ネット上で行うようになった時期の、たくさんのクルマの中でも、
いわばさきがけの存在でした。

当時は、携帯電話が普及し終わった頃で、
ネット上での交流方法は掲示板しかありませんでした。

そもそも、キャンプオフを始めることになったきっかけは、
「顔を見て話す」という「会う」という欲求が強くなったことでした。


私自身、X-TRAILのオフ会には是非参加したいと考えていましたが、
一番出入りしていた掲示板主催のキャンプオフに悪天候の日程変更で参加できず、
身近な神戸での連走オフ会にも仕事で参加できず。
ようやく、岐阜で開かれた大規模なオフ会に参加できて、
ただ並べて、写真を撮るだけなのですが、
ネットと出会いの新鮮さに、感動しました。

その後交流は深まり、長野や広島、三重で全国規模のオフ会が開催され、
モデルチェンジされた後のT31型でも、
各地で集合型のオフ会が開催されていました。




●キャンプオフの開催へ

そして、次第に自分が得意とする野外開催方式で、
時間の制約なしに焚き火を囲んで語らえたら・・・と考えて、
日帰りのバーベキュー昼食会を琵琶湖湖畔で、
そしてキャンプ初心者でも受け入れられる屋根のある
淡路島のキャンプ場でキャンプオフを初開催しました。

参加要件は「エクストレイルが好き」だけです。
全国から集まり、
非・日常的な「焚き火」を囲んで酒を酌み交わすということを目的に、
夫婦の手弁当で始め、次第に共感していただける参加者は増えました。

従来、キャンプオフは主に関西在住のT30オーナーが中心で、
最近はずっと琵琶湖畔で開催し、
火を使った豪快な野外料理、大鍋でみんなで食べる汁物、
みなさんのご好意で持ち寄っていただいた各地の名産や
美味しいお酒を時間も忘れて、夕刻から明け方まで堪能していました。

当初は幹事を中心に有志、
特にキャンプが趣味の方や料理が得意な方を中心に、
毎回20人分の料理を分担して作って、
野趣あふれる時間を楽しんでいました。

年に2度の同窓会代わりに、
普段会えない遠方のエクス乗りと久しぶりにお会いして、
近況や、思い出話に花を咲かせていました。




●時代の変化に対応しきれず・・・

しばらく、キャンプオフは安泰でした。
日帰りで40名近い参加者を数えることもあり、
主催者夫婦の1年は、このオフ会を中心に回っていました。
手作りの結婚式や、誕生パーティなどを交えながら、
2012年6月、17回目、遂に丸10周年の開催を迎えました。

ここ数年、便利なスマートフォンの普及に従い、
日常や近況を簡単に共有できるようになりました。
一方キャンプオフでも、便利な道具が増える反面、
準備撤収に労力と貴重な時間が割かれ、
非日常であるべきのキャンプの近代化がどんどん進みました。

料理の質は向上しましたが、凝れば凝るほど
料理担当者にかかる準備期間と当日の時間的負担は大きくなり、
結果、料理担当者が焚き火の輪から外れて、いち提供者にとどまり、
キャンプオフが「野外居酒屋」になりつつありました。

巨大化、近代化したキャンプオフは、
もはや「ひとつの輪」になりえません。
一体感の希薄化がすすんでいるのを感じていました。

様々な改革を試みました。
より一層の省力化。
さらなる役割分担。
レイアウトの変更。
明確なスケジュール管理。

どれもが共有時間の確保、負担減を狙ったものでした。
しかし、どれもが空回りしていき、
次第に疲弊感に包まれる年が続きました。




●クルマも、人も成熟する

この10年で、仲間の環境は大きく変わりました。
家族が増え、仕事が変わり、趣味も多彩になり、
なによりも、エクストレイルを降りて
違うクルマに乗り換えるという仲間が増えました。

乗り換えという選択はそれぞれに事情があり、
苦渋の決断だった方もいたとお聞きしています。
私事ですが、自分のT30エクストレイルも、
この夏に遂にエンジンが故障して修理か廃車・乗換えかを迫られました。
しかし旧知のエクスオーナーの意見も踏まえ、
50万円を超える修理費用を負担して、エンジン交換+乗り続けを選択しました。

修理を選択したのは、乗り換えに伴う付属品の脱着作業が面倒だったのもあります。
それ以上に私自身30代のほとんど全てを賭けて続けてきたエクストレイルのオフ会に、
引き続き同じクルマで参加したいのと、
同じクルマで参加者を出迎えたい気持ちが強かったというのが一番の理由です。




●改革・開催地変更へ

琵琶湖湖畔で開催するのは、
関西近郊在住のオーナーにとっては、
参加しやすくて、沢山の仲間が集まることができる、
好循環の方法だと考え、続けてきました。
湖畔のロケーションも、設備的にも便利で好評でした。

しかしキャンプオフの原点を追求することは年々難しくなってきています。
従って今回のキャンプオフは、過去の歴史を刷新したいと思います。
当初のテーマ「ひとつの輪で火を囲み、語らう」を
シンプルに追求したいのです。


開催場所は岡山県美作市のトムソーヤ冒険村です。
幹事が長年キャンプオフのために探してきた中で、
理想に近いキャンプ場です。
場内には清流が流れ、カワセミが舞うこともあります。
満天の星空の下、焚き火の爆ぜる(はぜる)音と
鹿の鳴き声しか聞こえない標高500mの自然下で開催します。

「キャンプ場」らしい環境と設備が揃っています。
宿泊は、持ち込みかレンタルでのテント泊となります。
場内の駐車場は傾斜しており、
車中泊に使えそうな平坦な場所はキャンプ場外です。
使えるかどうかは未知数です。
風呂はなく、温水シャワーのみとなります。
(とはいっても、大きなシャワー専用建屋で、清潔です。)
料理も、検討中ですが各自で、ということになるかもしれません。
岡山県の山中ですので、勤務後に・・・ということも困難かと思います。

かなり参加のハードルは高くなりますが、
参加できる方だけに来ていただければと思います。



今回は、変えようと思って変えられなかったキャンプオフに、
思い切って大きなメスを入れるつもりで企画しました。

今後のキャンプオフの継続、方向性については、
今回の参加人数ではなく、
参加者の皆さんの雰囲気を見て、
開催を継続し、引き続き野外性を重視するのか、
琵琶湖に戻し、打ち切りも含めた移行期間に入るのか、
今後の方向性を見定めたいと思っています。

ぜひ、参加してみなさんご自身で語り合ってください。


2013年9月 エクストレイルキャンプオフ主催者
                                  なかじ
                                  まり






以上、長期間に渡り準備を重ねて参りましたが、
残念ながら荒天のために中止となりました。
なかじ企画で、当日に完全に中止したことは初めてだということで、
とても残念です。

ご要望が多かったために、代替開催として、兵庫県下で開催します。
今回は車中泊可能で、距離も大阪から近いです。
みなさんのご参加をお待ちしております。

長文ご拝読、ありがとうございました。
それでは、参加表明フォームにお進みください。


X-TRAIL 佐仲キャンプオフ2013冬の部 参加申し込み

X-TRAIL Camp Meeting

キャンプオフの設立・開催趣旨と、開催地変更について